フルメタル・ジャケット(スタンリー・キューブリック監督)

キューブリックが手がけた最後の戦争映画は、ベトナム戦争中の米国海兵隊新兵訓練基地から
始まります。兵士として一人前になるとは、どんな状態を指すのでしょうか。若者達はここで、文字通り
地獄の特訓を受け、肉体・精神の双方を極限まで追い詰められ、洗脳され改造されてゆきます。



友のひとりは発狂し上官を撃ち殺し、また別な友はあどけない子どもの狙撃兵に撃ち殺される。
それでもまだ彼らは、あたりまえの様に進み続けます。兵士は、戦場に在るものであり、戦い続け
殺し続ける事が兵士の美徳であると教育されているからです。それをしろと教えられ、何故なのかと
考えない事、問わない事が正しいと教えられる。逃げ場はありません。
元気が有り余っている時に観る事をお奨めします。

「海兵隊員は許可無く死ぬ事を許されない!分かったか、蛆虫ども!」




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